恋慕海峡

島津亜矢( 島津亞矢 ) 恋慕海峡歌詞
1.恋慕海峡

作詞:阿久悠
作曲:弦哲也

単(ひとえ)じゃ寒いと 袷(あわせ)を出して
それでも震えて 胸かき合わせ
この身で熱いは 二つの乳房
あんたが恋しと 無理を云う
みじかい秋は 駆け足で
ヒュルヒュル泣いて ヒュルヒュル泣いて
海峡過ぎる
ああ やがて冬なのね
あんた あんた 早く来て

一人にしていちゃ 心がゆれる
あとから悔やんで もう遅いから
凍えた指先 息吹きかけて
あんたが憎いと しのび泣く
知らない文字の 貨物船
霧笛を鳴らし 霧笛を鳴らし
海峡通る
ああ やがて冬なのね
あんた あんた 早く来て

みじかい秋は 駆け足で
ヒュルヒュル泣いて ヒュルヒュル泣いて
海峡過ぎる
ああ やがて冬なのね
あんた あんた 早く来て


2.麗人抄

作詞:阿久悠
作曲:弦哲也

日暮れ 紅さす 眉をひく
歌も演歌を くちずさむ
溜息も ほろほろ
夜風のなやましさ

仇な色目の なつかしさ
言葉たくみな いつわりも
憎んだりしないわ
男と女なら

きれいに咲いたら
とげあるバラの花
素直に惚れたら
爪ある白い指

化粧 濃い目に 泣きぼくろ
隠すしぐさの いじらしさ
残り香も しみじみ
未練をかき立てる

愛を信じた 夜があり
愛を失くした 朝があり
想い出をたずねる
ひとりの昼がある

心を刺すのは
やさしいまなざしで
憂いを知るのは
涙のひとしずく

きれいに咲いたら
とげあるバラの花
素直に惚れたら
爪ある白い指